汗以外の体臭について
アポクリン腺からタンパク質や脂質などの栄養素に混ざって分泌される汗のニオイをワキガと呼んでいます。
欧米では80%以上がワキガ体質なのに比べて、日本人は10人に1人程度しかワキガを持っていないとも言われており、ワキガは遺伝の確率が高いと言われています。
日本にいるとワキガ体質なことが少数派になることから、自分はワキガで体臭がキツイと思われているのではないだろうか?と気になってしまう人がとても多く、無臭という清潔感を好む傾向にある日本人にとって、それこそニオイに敏感に反応してしまいやすいのです。
例えばワキガのニオイには、
・生臭くて硫黄のような臭い
・鉛筆の芯
・カレーなどのスパイシーな臭い
・玉ねぎや長ネギ
・古びた洗濯バサミの臭い
などのように普段無臭を好んでいる人たちからすると、独特なニオイに感じてしまうため、ニオイ=臭い(くさい)ものと捉えてしまいがちです。
ただし体臭は、動物が異性や仲間を惹きつけて自分を受け入れてもらう手段でもあり、子孫を残すことの大事な役割をしていたました。
人類という大きな視点から見ると、
体臭=ワキガは、「個の魅力」と捉えてもいいのかもしれません。
しかしワキガだけが体臭ではないと思いませんか?
汗によるニオイは体質なことが大きいのかもしれませんが、人のニオイは様々なことが原因で臭う場合があります。
ここではそのニオイと原因について解説していきたいと思います!
口臭
生理的口臭
朝起きたとき、お腹が空いているとき、緊張をしているときは唾液の量が少なくなって口のかなが渇くことが原因です。
対策としては歯磨き、食事、水分補給などの唾液が出すことで口の中が潤っていけば改善できます。人間の生理的な特徴なので特に悩むことはありません。
飲食物やアルコール、タバコなど嗜好品による口臭
ニオイのキツイ、ニンニク、ネギ、お酒やタバコなどは一時的に臭うので、歯磨きをしたり時間が経てば臭いはなくなります。
ただし刺激が強いため摂取のしすぎには注意しましょう。
ダイエット臭
キレイになりたい!健康になりたい!と思っ食事制限や糖質ダイエットをしてしまうと、エネルギーが不足になっていきます。
そのため脂肪を分解してエネルギーに変えようとしていくにつれ「ケント臭」と呼ばれる口臭のようなキツイニオイが体内から臭ってきます。
バランスのとれた食事でダイエットをしていきましょう。
加齢臭
脂肪酸と過酸化脂質が酸化して「ノネナール」と呼ばれる物質が加齢臭の原因になります。
男性なら40歳代以降に、女性は女性ホルモンが少なくなってきた頃と言われています。
お風呂でしっかり体を洗ったり、朝にシャワーを浴びることで就寝時の汗を流すなど、こまめなケアをするようにしてみましょう。
ミドル臭
30代後半から50代半ばくらいまでに、後頭部から首にかけてニオイを放ちます。
自分の後ろ姿から発生するため、自覚しにくいと言われていますが、ニオイは広がりやすく、口臭よりもキツイニオイとも言われているようです。
食生活を改善し、脂っぽいものは多く摂りすぎないようにすることを心がけていきましょう。
便秘臭
便秘が続くとアンモニアや硫化水素などの有害物質やガスが血液を巡り、汗と一緒にそのニオイを分泌してしまいます。それが便秘臭と言われています。
長時間、大腸に便が溜まってしまうと水分がどんどん減ってしまうため、便が硬くなってさらに出にくくなり臭いも強くなっていきますので、水分補給や食物繊維、乳酸菌をたくさん摂って、便を出すことが一番の対策です。
まとめ
体臭は年齢的なものや体質的なものもありますし、食生活の見直しや生活習慣を整えることで体臭がなくなるとは言い切れませんが、周囲も不快を感じてしまうような臭いを未然防ぐことは出来そうです。
パーソナルスペースが近くなるような場合は、ガムやシュガーレスタブレットなどを常備したり制汗剤や香水などを活用していけば、気持ちにも余裕が生まれるでしょう。
ただしあまり気にしすぎると、かえってストレスになってしまいかねませんので、誰でも無臭でいるのは難しいと割り切り、簡単にできる対策をまずは続けていきませんか。