汗による部位ごとの悩み5〜頭汗編〜
室内の涼しい場所にいて周囲の人たちは涼しげにしているのに、なぜか自分だけ頭から汗が流れて止まらない。
みんなに見られているのではないか気にすればするほど、汗が一向に引かない・・・。
夏の暑い日にもかかわらず、頭部から汗がダラダラと流れ続けてしまって、顔を上げるのも恥ずかしいと言うお悩みを抱えている方は、実は少なくありません。
ここでは頭汗のお悩みとその原因、対策について解説していきたいと思います。
エアコンの普及
エアコンが普及したことで、暑さによって体力が消耗することは少なくなりましたが、その代わり汗をかく機会が減ったことで、体の機能が鈍り交感神経の働きが休憩モードになっていることが原因の一つと言われています。
体温調整ができる環境に身を置くことは、体の機能を活発に動かしてくれる、自然治癒力的な働きを担っていることに繋がると思いませんか?
長時間エアコンをつけた部屋にいる場合は、休憩時間の5分程度でも太陽の光を体に浴びて、体の機能を休憩モードから起こしてあげることも必要です。
ストレスを感じる
緊張や不安などを感じたら心臓がばくばくして、暑くもないのに体中が熱くなって汗をかくことがあります。この場合はストレスが原因です。
人からどう見られているのかを気になり考えすぎることで頭がヒートアップしてしまい、頭に熱をこもらせてしまうことによって汗がどんどん止まらなくなっていきます・・・。
よく『思考は現実化する』と言いますので、汗のことを考えれば考えるほど、汗が止まらなくなるのはその通りなのかもしれません。
親しい間柄の人だけにでも「自分は汗かきです!」と開き直って打ち明けて置けば、気持ちが軽くなります。
一番避けたほうがいいのは、ストレスを1人で抱え込むことです。
ストレスがさらに体に負担となり、交感神経の乱れに繋がりやすくなりますのでご注意ください。
運動不足
体温調整で汗が出るエクリン腺は全身に分布されています。しかし運動不足になると汗をかくことが少なくなって心臓から遠い部分にある汗腺から働きが鈍っていき、汗を出せる部分が心臓に近い部分にしか集中しなくなって、頭から汗が出やすいと言われています。
運動不足になると体温を上げることが減って体が汗をかくことを忘れてしまい、ますます血行の巡りが鈍くなって、冷えにも繋がり兼ねません。
階段を使うようにしたり歩く時間を増やすなど、毎日短時間でもいいので体を動かすことをしていきましょう。
頭部多汗症
ストレスや運動不足を解消しても汗が全く止まらないようでしたら、頭部多汗症が原因かもしれません。
多汗症は精神的な影響でなる場合が多いそうですが、深刻な悩みは1人で抱えずに専門医にまずは相談してみることをお勧めします。
誰かに話すことが早期ケアの第一歩です。
頭に汗をかいたら注意しておきたいこと
頭の汗は多汗症ではなくても、暑かったり運動をした後では頭に汗をかくことは誰でもあることです。
しかし頭皮には髪の毛や毛穴がたくさんあり、毛の生えているところには臭いの原因となるアポクリン腺があると言われています。
そのまま何日も汗を放置してしまうと雑菌がたまり臭いやフケがつきやすくなっていきますし、さらに雑菌が増殖して皮膚が炎症してしまう恐れもありますので、汗をかいた日はしっかりと頭皮をお湯で洗い流して、頭部を清潔にしていくことを忘れずに!
まとめ
頭から流れてくる汗によって、セットした髪が崩れてしまったり、メイクが取れてしまったりなど自分で顔や頭が見えない分、余計に人の目線が気になってしまいます。
体の中から機能がスムーズに働くように運動不足や食生活をを見直すことをまずは意識していきましょう!
汗によってストレスがどんどん溜まってしまうようでしたら、早めに専門機関へ行って診専門医に相談してみてください。誰にも言えない汗の悩みを聞いてもらうことで精神的な負担が軽減されていくはずです。